【コース概要】
　 山梨県甲州市にある鶏冠山（黒川山）に行ってきました。登山口の柳沢峠は標高が1500メートル近いので、標高差は300メートル弱と小さく、ハイキング気分で登れます。 途中は東京都の水源林で自然林がよく保存されています。新緑の時期に来たらさぞかし綺麗だろうなと思う場所です。

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柳沢峠から鶏冠山（黒川山）　ルートマップ

東京水道水源林　ブナのみち案内図

柳沢峠駐車場

柳沢峠公衆トイレ

鶏冠山方面登山口

　 中央高速の勝沼インターからフルーツラインを経由し国道411号で柳沢峠に向かう。柳沢峠には大きな駐車場があり余裕でとめられた。立派な公衆トイレも整備されている。駐車場から国道を渡って反対側に鶏冠山に向かう登山口の階段がある。

登山口から入ったところ

東京水道水源林ブナのみち案内図

樹名表示のボード

　 階段を上がると、この付近は東京都の水源林となっている。観察路として整備されていて、案内図や植わっている樹木の種類等を示すボードなどが設置されている。新緑の時期に来れば自然観察なども楽しめそうだ。

六本木峠

林道との合流点

横手山峠

　 水源林を抜けると六本木峠がある。ここを南に下ると丸川峠だ。今回は北東に向かって歩いていく。林道を越えて黒川金山との分岐がある横手山峠に出る。六本木峠からはやや下り気味だが大したことはない。

鶏冠山三角点直下

鶏冠山三角点(1,710m)

尾根の行き止まりにある見晴台

　 横手山峠からは登りの道となるが標高差は150メートルほど。20分とちょっとで標識のある広場のような場所に着く。標識の先は小高い丘のようになっていて、そこを登っていくと鶏冠山（黒川山）の三角点が鎮座している。ここから西に向かえば岩が露出して行き止まりの場所に出る。ここが見晴台である。

見晴台から望む奥秩父主稜線

見晴台から望む富士山

林道より鶏冠神社のある峰を望む

　 見晴台からは奥秩父の主稜線が一望できてなかなか良い眺望だ。南アルプス方面に樹木があってそちらの眺望がいまいちなのが少々残念。やや狭いが、ここでお昼ご飯とする。

鶏冠神社手前の鞍部にある標識

鶏冠神社に向かう岩の多い道

鶏冠神社手前に設置された山梨百名山の標柱

鶏冠神社の祠

鶏冠山の最高点から直下を望む

鶏冠神社裏の最高点

　 鶏冠神社の裏手に岩場があり、そこがこの付近の最高点だったのでそこまで登ってみる。その先は切れ落ちているので油断すると危ない。こちら側に来ると奥多摩の山々も望まれ、山頂の形が特徴的な大岳山は分かったものの、それ以外はきちんと特定できなかった。

落合集落に向かうハンノキ尾根分岐

梅ノ木尾根分岐

多摩川源流部の眺望が楽しめる展望台

　 山頂を辞して先ほどの標識の場所まで戻る。帰りは見晴台のある峰の北側を通って戻ることにする。北側の道は麓の落合集落に下る道とつながっている。
　 横手山峠で来た時の道と合流し戻っていく。見晴台や鶏冠神社で見かけた登山者の姿は全く見えなくなり、まだ２時頃なのに森の中は薄暗くて寂しい。梅ノ木尾根の分岐まで戻ったところで、水源林の別のルートを辿ることにする。

多摩川源流部の説明図

展望台から望む奥秩父稜線のパノラマ

飛龍山

　 分岐を分かれてすぐの場所に北側が開けベンチが置かれた展望台がある。山の位置を示した説明板が置かれていて山座同定にとても便利だ。今までよくわからなかった山の位置がこれで一遍に理解できた。

花ノ木沢と説明板

国道４１１号が見えてきた

ブナのみちの柳沢口

　 水源林の案内板を見ながら上り下りして、やがて国道脇にある柳沢口に出る。鶏冠神社を出発してからここまで結局誰にも会わなかった。

東京水道水源林の石碑

柳沢峠のバス停付近

柳沢峠先の国道から望む夕方の富士

　 国道に降り立つと、すぐ先に柳沢峠が見える。思ったより近い。途中、東京水道水源林と書かれた石碑の脇を通り柳沢峠に着く。塩山行きのバスが間もなく来るのだろう、登山者が数人並んで待っていた。駐車場には自分のものを含めて３台の車しか残っていなかった。

　 今回は標高差も少なくハイキングレベルだったが、その分歩きそのものを楽しめた。ブナを中心とした落葉広葉樹の森は整備されていて、新緑の時期はさぞかし気持ちが良いように思う。黒川金山も含め、是非再訪してみたい山である。

（おわり）

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