【コース概要】
　 足柄山地にある矢倉岳に登ってきました。19年前（2001年４月）に登ったときは、あまりお天気も良くなく景色に恵まれなかったのですが、二度目となる今回は富士も足柄平野も見渡せました。
　 今回はそこから足柄峠まで歩き、万葉の歴史も感じつつ地蔵堂に下り、2020年代よい初歩きができました。

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矢倉沢から矢倉岳、足柄峠を経て地蔵堂　ルートマップ

矢倉沢バス停

本村バス停

白山神社

　 箱根登山バスの矢倉沢バス停で降りる。本村バス停方面に歩いていくと矢倉岳の成り立ちを解説している箱根ジオパークの説明版が立っている。それによると矢倉岳は地下のマグマだまりの溶岩が露出したものとの説明がされていた。
　 矢倉岳に向かう道は所々に方向表示があり、それに従って舗装された林道の道を辿っていく。

林道鹿除け柵設置場所

矢倉岳登山道

矢倉岳山頂

　 鹿よけ柵のある場所を過ぎるとようやく本格的な登山道になる。道は整備されていて歩きやすいし、道の傾斜も山の見かけほど急ではない。
　 途中、傾斜が緩やかな場所になり休憩していたら結構多くの登山者が登ってきた。バスを降りたときはあまり居なかったのにどこからやってきたのか不思議だ。

山頂広場の様子

山頂にある祠

山頂標識

　 矢倉岳の山頂は思ったより広くて草地になっている。富士山と足柄平野が望まれるなど景色もよい。ここでお昼ご飯とした。

矢倉岳山頂から望む富士山

山伏平

登山道崩落箇所

　 登山口に地蔵堂方面は通行止めとの表示があったので現場判断と思って来たが、山頂付近には特段何の注意書きもない。予定では足柄峠方面に行こうと考えていたのでまずは山伏平まで行ってみようと下り始める。
　 山伏平手前で登ってきた男性がいたので様子を聞いてみると、その方は地蔵堂から登ってきたとのことだったが途中道が崩落していて通過が大変だったとのこと。私は山伏平から地蔵堂には下らず足柄峠に向かうので、それなら大丈夫と思いそのまま進むことにした。

スコリアが露出する崩落箇所

万葉公園側の通行禁止表示

樹木ごとに万葉集にちなんだ説明板が並ぶ

　 途中までは何事もなかったのだが、途中、沢が大きく崩落している場所に当たった。どうしようかと思っていたら、ちょうどそこを通り抜けてきた登山者がいて様子を聞いてみる。やっかいだが通過は可能とのことなので私も行ってみたが、沢の上部に大きな石が露出していて落石が恐ろしい。あまり焦って変に振動を与えてもまずいのでそろりそろりと通過する。
　 万葉ファミリーコースの分岐まで来たら反対方向に向かって通行禁止のバリケードが設置されていた。

万葉集の歌碑

県道７８号合流箇所

足柄万葉公園バス停

　 足柄万葉公園は万葉ファミリーコースの分岐があるあたりから敷地が始まっていて、尾根筋に万葉集の句にちなんだ石碑や説明版が多数設置されている。

神奈川県・静岡県の県境

足柄明神社

足柄明神から望む矢倉岳

　 季節運航の足柄万葉公園バス停を過ぎると車道歩きとなり、そのまま足柄峠に向かう。

足柄の関跡

足柄峠

聖天堂

　 足柄峠付近は関所跡や足柄明神社、聖天堂などがあってかつて主要街道だった頃の面影を感じる。

足柄城址公園

足柄城址公園から望む富士山

足柄古道入口

　 足柄城址公園は静岡県側になるが、富士山の眺めがよくなかなかくつろげる場所だ。ここから少し戻って、足柄古道入口と書かれている場所から地蔵堂に向かう。

見晴台バス停

足柄山誓光寺（地蔵堂）

地蔵堂バス停

　 地蔵堂への道は車道から出たり入ったりしながら下っていく。箱根の旧街道のような古道らしい雰囲気は特になく淡々とした道である。地蔵堂のあるお寺の脇にバス停があり、ここからバスに乗って関本経由で新松田駅まで戻った。
　 今回登った矢倉岳はほどよい登りで山頂の景色もよく、足慣らしにおすすめである。交通の便がいまいちなので登山口付近に駐車スペースがあればなおよいのだが。

（おわり）

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