石老山（せきろうさん）・石砂山（いしざれやま）
　

　神奈川県内の東海自然歩道を全て歩いてみたいと考えていますので、今回は未踏破区間のピクニックランドから西野々までを歩いてきました。
　途中通る石砂山（いしざれやま）は天然記念物のギフチョウの生息地で、もしかしたら見られるかなあと期待しつつ出かけてみたのですが・・・。

【日　程】２００１年３月２４日（土）
【山域名】丹沢
【山　名】石老山（694m）、石砂山（578m）
【ルート】ピクニックランド前〜関口〜顕鏡寺〜融合平〜石老山〜金比羅神社
　　　　　〜篠原〜登り口〜石砂山〜伏馬田〜西野々〜焼山登山口
【天　候】晴れ
【参加者】単独行
【その他】累積標高差 約８００ｍ、危険個所は特になし

○ピクニックランド前9:15〜関口9:40〜顕鏡寺10:00〜融合平10:20〜 石老山10:50(休憩20分)〜金比羅神社11:25〜篠原11:55
　相模湖から神奈中バスに乗って、ピクニックランド前で降ります。他の登山者は石老山入口まで行くのでしょう、ここで降りたのは２人だけでした。ピクニックランドは家族で何度か来たことがあるのですが、さて、石老山への入口は？少々探して、いったん相模湖方面に戻った歩道橋のところからと判明。住宅地の中をぬって歩きはじめます。
　関口の集落までは、何のこともない林道歩き。そこから石老山入口の大きな看板のところを入ります。少し行くと、なるほど大きな石が出てきます。
石老山の奇岩
石老山の奇岩
　ほどなく、顕鏡寺に着きます。お堂に寄って安全祈願。さて、ここからは次々と奇岩・巨岩のオンパレード。しかも、それぞれの岩の名前や由来などが記されてなかなか面白いコースです。
　八方岩という所からは津久井方面がよく見えます。ここから少し上がると道はやや平坦になり、ここから山頂までは急登はありません。
　融合平の展望台からは相模湖が良く望めます。ベンチに座っているとおばさん達がどんどん登ってきます。ここは本当に中高年天国。それにしても山に来てまで他人のうわさ話に夢中になる神経がよくわからんのですが・・・。
　ここからはゆるやかな道。そうこうするうちに山頂にひょっこり出ました。
　やや広くなった山頂からは丹沢の主峰が正面に望まれ、思ったより景色が良い所です。焼山から姫次に至る稜線やその向こうの蛭ヶ岳、大室山などがどーんと見え、なかなか壮観です。意外なのは相模湖方面が全く見えないこと。石老山って山頂も相模湖に面していると思ってたんですが。
石老山山頂
石老山山頂
　しばらく景色を楽しんでいるうちに、どんどん登山者が登ってきます。時間はちょっと早いのですが、皆お弁当を開き始めています。私はといえば、も一つ山に登らないといけないので、下山路へと向かいます。２〜３分歩いたところで右手に牧馬に下る道が分岐しています。・・んんん？慌てて地図を見直すと、どうも一本杉の方に歩いてきているような。ろくに地図も見ないで歩き出すと駄目ですねえ。今日はコンパスを息子に貸してきたのですが、やはり山では油断大敵です。
　さて、いったん山頂に戻り、東側に行くとすぐに左手に篠原方面への下山路があります。最初は結構急な斜面。途中、金比羅神社（といっても小さな祠のような感じですが）を通って篠原の集落に降り立ちました。

○篠原11:55〜登り口12:05〜(途中昼食35分)〜石砂山13:15(休憩10分)〜伏馬田 14:00〜西野々14:30〜焼山登山口14:45
　篠原の集落から車道を南に少し行き、右手の道に入って少し進むと、ギフチョウのことを書いた標識があります。ここ石砂山はギフチョウの東限ということのようです。
　しばらく行くと小川に橋が架かっていて、その先が石砂山に向かう道です。橋の先の畑におばさんが何か山菜を採っています。少し話をしたのですが、もうそろそろギフチョウが飛び始める時期だとのこと。期待しながら最初の急坂を行きます。少し平坦なところに来たので、やっと昼食。お湯を沸かしてカップラーメンとコンビニのおにぎりの昼食。最近はこのパターンにはまっています。
　さて、再び歩き始めますが蝶々の方はさっぱり。ときおり生息地である旨の掲示板が現れるのですが、虫一匹いる様子はありません。だんだん山頂らしきところが見えるようになってくると、長〜い階段が。ここの急登は結構きつかったです。途中で立ち止まると駄目だと思い一気に登り切ると小さなピークに到着。その少し向こうに山頂がありました。
石砂山山頂
石砂山山頂
　山頂にはベンチ２つと東海自然歩道の大きな看板。２人組の方がベンチで食事をしています。ここも、焼山方面の景色がなかなか雄大です。
　景色を楽しんでいたら、茶色の見慣れない蝶が足元にとまりました。よく見ると豹のような模様に太い胴体の蝶です。もしかしたらこれがギフチョウ？あわてて写真をぱちり。後で家に帰って事典で調べると全然違ってました。 (^^;
　やっぱり、時期が早かったようです。
　最初に予定していたバスよりも１本前のに乗れそうなので、早めに出発。最初は急降下していきます。ここら辺の斜面は砂状で石を蹴飛ばすと斜面をザザーッと砂が流れ落ちていきます。これが石砂山の所以かな？と思いつつ、あり地獄のような沢に落ち込まないように気を付けながらトラバースして降りていきます。
　しばらく降りて、見通しの良い所に来ると、石砂山がちょうど双子山のように見えます。途中の送電線の鉄塔が少々じゃまですが、形の良いオッパイのような形です。(^^;
　やがて、ひょっこり伏馬田の集落に出ました。集落といっても民家は２〜３軒しかありません。ここからは車道歩き。道志川に架かる亀見橋をわたってまた登り返すと国道４１３号線に出ました。ここら辺りは国道のバイパス工事が進んでいて、集落のはずれを立派な道が走っています。道路をわたって旧道まで行き懐かしい西野々に着きました。 　これで、東海自然歩道のピクニックランドと姫次までの間がドッキングしたわけです。まだバスの時間まで３０分ほどありましたので、隣の焼山登山口バス停まで歩いて、バス停横の神社でひと休み。
高低差はさほどではありませんでしたが、距離的には結構来たなあといった感じです。３時５分発三ヶ木行きのバスに乗って、途中乗り換え。橋本から相模線と小田急線を乗り継いで夕方６時前に伊勢原の自宅に着きました。

○まとめ
　今回は山行というよりピクニックコース。特に石老山は人も多く道が歩きやすく整備されています。
　ほとんどの人は大明神展望台経由でピクニックランド方面へ戻るようで、篠原への道はあまり歩かれていないようです。
　石砂山の方は本当に静かでした。山そのものより東海自然歩道の経由地として歩かれている感じではあります。もっとも山頂からの景色はそれなりに楽しめますが。
　神奈川県内の東海自然歩道は、あと姫次〜日陰沢橋間をつなげるとピクニックランドから山中湖近くの大棚ノ頭までつながります。今シーズン中には開通を目指したいものです。

（以上）

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