【コース概要】
　 上高地から入り、徳本（とくごう）峠小屋に泊ってから霞沢岳を往復してきました。標高差的には徳本峠から山頂まで約500メートルなので甘く見ていましたが、実際はジャンクションピークからK１ピーク取り付きまでアップダウンがあり、思ったより苦戦しました。

このＨＰは幅1200ピクセルで表示しています。

徳本峠からジャンクションピークを経て霞沢岳　ルートマップ

上高地河童橋

明神より明神岳を望む

徳本峠入口

　 お昼頃バスにて上高地バスターミナルに到着。ここからまず明神に向かう。途中の河童橋や小梨沢キャンプ場は賑わっていた。明神で休憩してから徳本峠入口に向かう。

途中の沢を横切る場所

徳本峠小屋

小屋前にあるテントサイト

　 徳本峠へはかつて大滝山荘から下って以来だ。途中沢を越える場所がありその付近が少々通りづらいが、淡々と登っていき徳本峠に着いた。
　 峠には徳本峠小屋とテント場がある。テント場には今日は４張あって皆寛いでいる様子。小屋の受付には誰も居ないが、回り込んでみると気がついてくれて受付する。

個別に仕切られている宿泊スペース

食堂

夕ご飯　これにご飯と味噌汁が付く

　 徳本峠小屋は外見はボロ家だが中はこざっぱりしており快適だ。宿泊部屋を案内されたが、コロナの影響で各スペースが仕切られていて、しかも今日は宿泊が私を含め３人だけなのでスペースをひとつ占有できた。
　 夕ご飯は５時半から。内容は塩鯖と鶏肉のソテーなどでデザートのコーヒーゼリー付き、まあ北アルプスの標準レベルといったところ。ご飯と味噌汁のおかわりはできた。
　 消灯は８時だがLEDランプが薄く点いて真っ暗にはならない。

夜明け前に小屋を出発

小屋の前から穂高岳方面を望む

朝日に輝く穂高連峰

　 朝４時過ぎに起きて出発準備する。小屋の朝食は５時半からだがそれでは遅いので頼んでいない。宿泊部屋をそっと抜けだし、受付の付近で簡単に朝食をとってから出発する。
　 ちょうど前をテント泊の女性が歩いており、一緒に道を確認しながら進む。ヘッドランプを点けてみたが、もう十分明るくなっていて必要は無かった。思ったより急登の道だが朝イチなので足はまだ軽い。

ジャンクションピーク

霞沢岳の稜線を望む

途中の最低鞍部　小湿地

　 道がなだらかになってきたと思ったらジャンクションピークに到着。見晴らしは良いが何処の山が見えているのかよく分からない。ここからはアップダウンを繰り返しながらK１ピークに向かう。途中、霞沢岳とその稜線が望まれた。小湿地とよばれる水のたまった場所があり、その先が最低鞍部となる地点だ。

左側に見えるザレ場

Ｋ１ピークを見上げる

穂高連峰を望む

　 ガレ場の横やお花畑の斜面を過ぎるとだんだん斜度がきつくなってくる。標高2,400m付近からはロープがあるような急斜面となり、此処がとてもきつい登りだ。頭の上にはＫ１ピークらしい峰が見える。

Ｋ１ピークに登頂

霞沢岳（左奥）を望む

Ｋ２を越えて霞沢岳を間近に見る

　 やがてK１ピークに到着。山頂には一緒に登り始めた女性ともう一人男性が先着していた。これから進む方向を望むと、K２ピークが有りその先に霞沢岳が見える。コースタイム的にはここから約35分となっている。
　 しかし、ここまで計画より約20分の遅れ、帰りの上高地発最終バスの時間を考えると間に合うかどうか微妙だ。しかし、此処まで来て引き返すのも悔しい。上高地明神付近でのもう一泊もやむなしと思い、とりあえず空身で霞沢岳に向かうこととする。

霞沢岳山頂

山頂で記念撮影

霞沢岳山頂三角点

　 Ｋ１ピークから霞沢岳まで空身で約50分、やはり30分では無理だった。しかし空身のせいか途中のアップダウンがさほど気にならずに着いた。山頂は四畳半程度の広さで至極地味な感じ。山名表示の字がかすれているが、お天気なら穂高連峰をバックに記念撮影が出来る。今回は上部に雲がかかっていて全体は入らなかった。
　 写真を撮っていたら山頂脇の草むらに三角点を発見。到着時に一応確認したはずだがそのときは気がつかなかった。ルーチンの三角点なでなでをする。

帰路焼岳を望む

徳本峠入口まで戻る

夕闇迫る河童橋

　 山頂からの帰りはまさに時間との闘い。だが、ジャンクションピークへの登り返しでへばってしまう。ここで今日中に家に帰るのを諦めかけたが、徳本峠までで少々時間を取り戻した。小屋をバイパスし、沢水を飲みながらほとんど休まず歩き続け、どうにか上高地バスターミナルに滑り込む。最終バス発車３分前だった。

　 今回の山行、徳本峠から霞沢岳山頂を往復し、上高地バスターミナルまで行くのはやはり行程的に無理があった。今回どうにか間に合ったが、理想を言えば徳本峠小屋でもう一泊し、翌日上高地に降りる方が体への負担も少ないし、精神的にも余裕があった。年齢のことも考えてもう少しまったりとした山行にしたほうが良いと反省した。

（おわり）

「山行記録（山行順）」に戻る