幕山（まくやま）・南郷山（なんごうやま）
　

　幕山の梅林見物と温泉目当てに、オーソドックスな幕山と南郷山のコースを歩いてきました。
　少々歩き足りなかった感もありますが、天気にも恵まれ、二つのお目当ても充分楽しめた春らしい山行でした。

【日　程】２０００年３月１８日（土）
【山域名】伊豆箱根
【山　名】幕山（620m）、南郷山（611m）
【ルート】幕山梅林〜幕山山頂〜自鑑水〜南郷山〜鍛冶屋
【天　候】晴れ
【参加者】２人（私、Ｓ氏）
【その他】標高差約400m、歩行時間約２時間４５分、危険な所なし。

○幕山梅林まで
東海道線で９時24分湯河原駅着。ここで本日一緒に歩くＳ氏と合流、久し振りに相方のいる山行です。暖かく天気は上々、絶好の山行日和に期待も高まります。
　駅を降りると左手に幕山梅林行きのシャトルバスが待っていました。そんなに混んでなく、半分程度の乗車率で楽々座れました。
　約１０分で梅林到着。少し手前の駐車場に着くので、ここからはまだ梅林は見えません。１０分弱歩いて梅林の事務所のあるところに着きました。
　梅はまだまだ元気に咲いていて、幕山の斜面を美しく飾っています。まだそんなに観光客は来ていませんでしたが、昨日泊まりだったらしき団体客などが記念撮影などして楽しんでいます。今年はもう、ちょっと遅いかなあと思っていましたが、綺麗な景色が楽しめました。

○幕山梅林10:00〜幕山山頂11:00
梅林から望む幕山　さて、幕山登山口の標識のあるところから歩き始めるのですが、なにせ梅林の中は散策路があちらこちらに付けられており、どこをどう歩いたらよいのか分からなくなります。ようやく、正面右方向に巻くように登る道を見つけ登っていきました。
　ここの岩場は岩登りのトレーニング場として有名ですが、この日もあちらこちらで練習している風景が見えました。講師らしき人が声をかけているグループはたぶん講習会かなにかのようです。
　いつか参加してみるのも良いのかなあと思ってみていましたが、結構ハードなコースもあり、何だか怖そうです。どうしようかなあ。
　さて、しばらくは梅林の中を歩きますが、やがてそこを抜けてどんどん登っていきます。結構急な坂道で、上を見上げると山頂方向がのしかかるように見えます。
　途中あずまやの休憩所がありますが、このあたりの道からは相模湾がよく見えます。初島の奥にはうっすらと大島が望まれました。
幕山の山頂　ここからは急な道をジグザグに登っていきます。道は広くて十分整備されており、山道と言うよりハイキングロードといった感じです。木はあまり生えていませんので、景色を楽しみながら登っていけます。そうこうするうちにやがて山頂に着きました。
　山頂は広くて、正面に海が望まれる好展望台です。背後には箱根の大観山方面が連なっており、こちらの景色もなかなかです。
　たくさんの人が記念撮影したり、お弁当を食べたりしています。これから暖かくなれば、ここでのお昼寝は最高の気分でしょう。
○幕山山頂11:25〜自鑑水11:45〜12:10南郷山13:00〜鍛冶屋14:00
　昼食にはまだ少し早いので、景色を楽しんで一服したら出発しました。南郷山は箱根の山から下ってきている尾根の中の突起部分と言った感じで見えています。
　幕山の山頂から急降下し、すぐに平坦な道になり、左手に植林された林が現れたと思ったら、大石ヶ原への分岐に着きます。ここを右に進みやや下っていくと立派に舗装された林道に出ます。
　ここからまた林に入り少し行くと、自鑑水（じがんすい）に着きました。かつて源頼朝が自分の姿を映したという故事のある池なのですが、いまは全く水が無くなっており、小さな窪みだけになっています。
　ここからさっき横切った林道がまた現れ、そこを少し歩くと南郷山への道が現れます。ここはかなりの急登ですが、距離はさほどではなく、やがて尾根筋の防火帯のようなところに出、少し行くと南郷山の山頂に着きました。
南郷山の山頂　先ほどの幕山よりはだいぶん狭いですが、ちょうど昼時なので皆お弁当を広げています。私と言えば、小田原駅で東華軒の「デラックスこゆるぎ弁当」なるものを買い込んでここで食べました。いつもコンビニのおにぎりばかりじゃあ味気ないですしね。
　さて、景色ですが、ここからは平塚や茅ヶ崎方面の海岸線がよく見え、江ノ島もうっすらとみえる感じです。背後にはカヤトのなかを道が続いており、星ヶ山らしきピークも望まれます。
　山頂で小１時間ほど休んで下山します。下りはすぐに林道に出て、いったん右に歩いてからまた山道にはいるのですが、簡易舗装されたゴルフ場の横やミカン畑の中の道を歩き回るので足が痛くなります。
　１時間ほどで車道に飛び出し、少し下ると五郎神社の鳥居前に到着。ここに鍛冶屋のバス停がありました。

○おまけの温泉
　湯河原に来たなら温泉でしょう・・ということで、鍛冶屋から歩いて行ける「ゆとろ嵯峨沢の湯」という日帰り専用の温泉に寄ってきました。
　新幹線の脇をちょっと登って２０分ほどかかりますが、駐車場には車がいっぱい来ており、登山客だけではなく、けっこう流行っているようです。
　入浴料1,050円ですが、バス停付近においてある割引券を持っていけば約１割引の940円になります。
　温泉は露天風呂主体でなかなかいい感じでした。また、畳の休憩室があってちょっと寝転がって休めるのも良いです。
　私達と言えばもちろん風呂上がりのビ・ビ・ビで極楽極楽。やっぱり山と温泉とビールの三点セットはたまりませんなあ。

○まとめ
　ともかくこのコースは道が整備されていて、大変歩きやすいです。
　それと海の景色も良く、小さなお子様づれのファミリーでも楽しめるお手軽コースです。
　今回は南郷山までまわりましたが、梅林のあたりには駐車場もありますので、そこに車をおいて幕山を大石ヶ原経由でぐるっと一回りするのも面白そうです。
　春の１日、景色と観梅と温泉の楽しめた良い１日が過ごせました。

（以上）

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